大谷選手はすごい

突然ですが、ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手をご存知でしょうか? 彼、すごいんですよね。

ホームランを打ってベンチに戻ってきたとき、僕はホームランを打ったことがないので本当のところはよくわからないですけど、おそらく「やったぜ」という気持ちじゃないですか。そしてそのまま10分くらいは、あるいはもしかしたらその日ずっとくらい、ただ「やったぜ」という気持ちになってしまいますよね。でも大谷選手はベンチに戻った瞬間に冷静になってプレー動画を確認して「どう打てたのか、なぜ打てたのか。次のホームランへのヒントを探す」*1らしいんですよね。そこまで徹底して自己分析に向かう姿勢、ちょっとすごくないですか?

そもそも大谷選手はプレー動画で投球や打撃フォームをよく確認する傾向にある、確認することが成績に大きく影響する*2らしいんですよね。やはり、自己分析の徹底、自分の今いる位置の確認と修正が彼の成功の秘訣のひとつと言えるわけです。

一方で大谷選手といえば「目標達成シート*3」と「人生設計シート*4」ですよね。つまり、ゴールを明確にすること、現在地を明確にすること、間の道筋を明確にすること、それらを徹底しているんですよね。それに比べて我々はどうでしょう、あなたの目標達成シートには何が書いてありますか? 僕はシートを作ってさえいないです。


僕はもともと、自分自身の現在地を確認することがものすごく苦手なんですよね。これは単純に「本当の自分」と正面から向き合いたくない弱さなんですけど、たとえば自分の写真は見たくない、文章も読み返したくない、とにかく自分と向き合わずに済ませたいタイプです。

女子中学生は自撮りに熱心に取り組んでうまく撮れる角度やポーズを研究すると聞きますけど、この自己に真摯に向き合う姿勢は見習うべきものだと思うんですよね。別に自撮りの研究はしないですが…


何の話かというと、僕は技術者なんですけど、どういう技術者になりたいか、いまどういう技術者であるか、そこがあまりにも明確でない、これは改善しなければならないなと大谷選手を見ていて思ったわけです。たとえば家に技術書が積み上がっているけれど、そもそもこれは何故存在し、どのように消化していくべきなのか。

もちろん技術者に限らない話で、たとえば人間としてどうありたいかなどがけっこう気にかかってはいるんですけど、それはまだ全然具体化できそうもないです。