ウィーン室内管弦楽団@武蔵野市民文化会館

行きました。

指揮と独奏はライナー・キュッヒルです。

ベートーヴェンの協奏曲なんですけど、ライナー・キュッヒルは72歳ということで、まあ、その歳だと元気に演奏しているだけで偉いですよね。多少のテクニックの衰えについてとやかく言うべきではなくてね、はい。という感じの演奏でした。

著名だが高齢の演奏家の公演はあまり良い体験ではないことが多く、基本的には避けているのですが、今回は「なんか上手そうな団体のベートーヴェンか、いいな」みたいなチケットの取り方をしたのでソリストの年齢まで調べてなかったんですね。まあたまにはそういうこともあります。

アンコールにパガニーニカプリースを弾いていたんですけどこれはちょっと考え直してもいいんじゃないでしょうか…? 技巧じゃなくて他にもう少しアピールできる何かがあるでしょう、そっちを選ぶこともできたのではないでしょうか。


ところでウィーン室内管弦楽団はその名前から上手そうな感じがしますけど、実際に上手かったのかといえばどうなんでしょう。最近聴いたブダペストフィルハーモニー管弦楽団シュトゥットガルト室内管弦楽団の方が良かったように感じました。縦線があまり合わないのは、もともとそういうのを気にする風土ではなさそうな上に実質的に指揮者なしで演奏していたので仕方ないと思います。ただ、音色はもう少し丁寧にできるのではないでしょうか。もちろん曲目が『のだめ』なので、あえてパワーで押していたのかなと思えなくもないですが。。

それで抜群に良かったのはアンコールの『春の声』です。さすがウィンナ・ワルツの本場の人たちだけあって、自然で躍動的なリズム感で、これはね、他所にはなかなか真似できないでしょうね。


くら寿司の注文のタッチパネルは、時々「情報を更新中です」と入力を受け付けなくなります。

これはどういうことかというと、何かが品切れになったということなんですよね。世界が終るときも同じように、「情報を更新中です」と様々なものへのつながりが一つずつ断ち切られてゆくのでしょうね。