はじめに新鮮な水を汲みます

こちらの紅茶に関するツイートがややバズり、8万ふぁぼに加え150件以上のリプライと引用リツートをいただきました。せっかくなので、有用な知見をまとめておこうと思います。


「新鮮な水」って、なんですか?

「新鮮な野菜」や「新鮮な魚」はわかりやすいですよね。収穫や捕獲を境に状態の明確な変化があり、食材としてあきらかに劣化するので、収穫や捕獲の直後のものが「新鮮」であるわけです。でも水って、そのようなはっきりとした変化があるかというと、どうでしょうか? 海水が雲となり雨となり、さまざまな変化を通じて家庭へと届くわけですが、それは細かく曖昧な変化の連続であって、どこかに明確な境界があるわけではないですよね。地上に降り注いだ直後のもの、取水直後のもの、水道の場合は浄水直後のものや蛇口から出た直後のもの、いったいどれを新鮮と呼ぶべきか、かなりの曖昧性があります。

そもそも「水」にも「H2O」を指すか「H2Oにさまざまな物質が混ざったもの」を指すかという曖昧性がありますね。前者だとするとたとえば塩酸と水酸化ナトリウムを混合することで「H2Oとなってからあまり時間が経っていない物質」を得ることができますね。これも新鮮と言って良さそうです。いや、それが紅茶に適しているとはまったく思わないですが…。

そういう意味では「新鮮な空気」に近いですね。屋外には「使われていない空気」があり、室内の人間によって使われた(おそらく酸素濃度が少し低く二酸化炭素濃度が少し高い)空気と対比してそれを「新鮮」と呼びますね。このアナロジーで、使われていない水、たとえば災害時用に汲み置きしておいた水は新鮮といえるかもしれないですね。

もちろん「読者が南アルプスにいることを仮定」はジョークですが、しかし「新鮮」にさまざまな解釈があり得るのも確かです。


「けっこうガチな店」では茶葉を農園の名前で選ぶのが当たり前で、さらに同じ農園の違うロットのうちどれを選ぶかが焦点、というガチさでした。そうなるともちろん淹れ方にも厳しい… となりそうですが、去年と今年のダージリンは全体的に出来が良いのでテキトーに淹れても美味しいそうです。もともと人に渡す用のものを買いに行ったのですが、相談に乗ってくれた店員さんの「推しの茶葉」も我が家用に購入しました。推しの茶葉という概念に初めて遭遇しました。


本題については、かなり早期にソース付きで解答をいただきました。

ここでの「新鮮」とは汲み置きしていないという意味で、水道水でよいそうです。ご家庭で気軽に手に入って嬉しいですね。我が家の水道は茶葉を購入した店と同じ浄水場から来ていると思うので、ほとんど同じ水を使うことができそうです。


実際、下手に水にこだわるよりも水道水の方が良いという情報が複数寄せられています。

水道水を使う場合には、さらに空気を含ませるように気をつけると良いそうです。

一方で異論もあります。沸騰させると水に溶けている空気はほとんど抜けてしまうので、実質的に影響はほとんどないのではないか? という指摘です。これ、結局どちらが正しいんでしょうか??

詳しい情報スパシーバ。

酸素云々より硬水か軟水かを気を付けた方がよいというリプライが大量に寄せられているのですが、水道水を使うなら国内どこでもほとんど軟水なのであまり考えなくても良さそうですよね。

と思ったら国内の水道でもかなり差があり、金町浄水場がよいそうです。どの地域が担当エリアなんだろうと思って「金町浄水場」で検索したら「金町浄水場 日本一まずい」がサジェストされるんですけど本当に大丈夫なんですか?


ところで南アルプスの天然水なんですけど、道の駅で汲めるけれど大腸菌がいるそうです。気を付けたいですね。

オススメの南アルプスの天然水の取水場の情報です。南アルプス取水派のみなさまはご活用ください。


そう、それで金魚のブクブクなんですけど、ブクブクで空気を水に溶かしているわけではないそうです。全然知りませんでした。勉強になりますね。


いかがでしたか? それでは素敵な紅茶ライフをお送りください。